Saturday,September 3

よみがな自動処理への道【2】パスれ! (07 photos)

さて。
前回のログは、「形態素解析」をするプログラムMecabをWindows7の環境にインストールしたところまででした。

Mecabはコマンドプロンプトからの「mecab」コマンドの入力でも動作するように作られています。
では、さっそくコマンドプロンプトを起動して「mecab」と入力してみましょう。

「‘mecab’は、内部コマンドまたは外部コマンド、操作可能なプログラムまたはバッチファイルとして認識されていません」

なんてエラーメッセージがでると思います。

よみがな自動処理への道【2】パスれ!_sb_01.png

無情なエラーメッセージ


このエラーメッセージは、「mecab」コマンドを受けとっても「なんのプログラムを起動したらいいかわかりません」と答えているもので、この状態を「パスが通っていない」と言います。

たとえば、「taskmgr」コマンドを入力すると、実行ファイルまでパスが通っているためタスクマネージャーが起動するのです。

Mecabはインストールしただけではシステムでパスが通っていません。
マニュアルでパスを通してあげる必要があります。

Windows7環境でMecabにパスを通す方法

スタートメニュー>コントロールパネル>システムとセキュリティ>システム>システムの詳細設定
または、
スタートメニュー>「コンピューター」を右クリック>プロパティ>システムの詳細設定

で「システムのプロパティ」の詳細設定タブを開きます。

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システムのプロパティ、詳細設定


で、いちばん下にある「環境変数」ボタンをクリックすると、環境変数の設定画面が開きます。

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環境変数の設定画面(システムで使ってる変数が並んでます)


「システムの環境変数」のなかから「Path」を探しだして「編集」をクリックします。

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「Path」を編集します


すると、システム変数の編集画面が開きます。

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システム変数の編集画面


「変数値」にMecabの実行ファイル、mecab.exeが格納されているフォルダの絶対パスを追加します。
「変数値」はたくさんのプログラムへのパスが記されている長い文字列になっており、プログラムごとに半角セミコロン「;」で区切られています。
わかりやすいように、文字列の先頭にmecab.exeまでのパスを記しておくとよいかもしれません。

スタジオムーンリーフの環境では、「C:\Program Files \MeCab\bin」を追加しました。

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区切り文字であるセミコロンを忘れずに!


区切り文字であるセミコロン「;」を忘れずに入力して、「OK」をクリックすれば完了です。

コマンドプロンプトを起動して、「mecab」と入力してみましょう。
mecabが起動して、入力待機状態になればちゃんとパスが通っています。
mecabから抜けるにはCtrl+Cです。

よみがな自動処理への道【2】パスれ!_sb_07.png

パスを通してコマンド送信できるようになりました


次回のログは、Mecabの解析出力結果をカスタマイズする方法や、辞書の文字コードを変換する方法を書きたいと思います。


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