よみがな　あり｜なし

さて。
前回(ぜんかい)のログは、「形態素(けいたいそ)解析(かいせき)」をするプログラムMecabをWindows7の環境(かんきょう)にインストールしたところまででした。

Mecabはコマンドプロンプトからの「mecab」コマンドの入力(にゅうりょく)でも動作(どうさ)するように作(つく)られています。
では、さっそくコマンドプロンプトを起動(きどう)して「mecab」と入力(にゅうりょく)してみましょう。

「‘mecab’は、内部(ないぶ)コマンドまたは外部(がいぶ)コマンド、操作(そうさ)可能(かのう)なプログラムまたはバッチファイルとして認識(にんしき)されていません」

なんてエラーメッセージがでると思(おも)います。

無情(むじょう)なエラーメッセージ

このエラーメッセージは、「mecab」コマンドを受(う)けとっても「なんのプログラムを起動(きどう)したらいいかわかりません」と答(こた)えているもので、この状態(じょうたい)を「パスが通(とお)っていない」と言(い)います。

たとえば、「taskmgr」コマンドを入力(にゅうりょく)すると、実行(じっこう)ファイルまでパスが通(とお)っているためタスクマネージャーが起動(きどう)するのです。

Mecabはインストールしただけではシステムでパスが通(とお)っていません。
マニュアルでパスを通(とお)してあげる必要(ひつよう)があります。

Windows7環境(かんきょう)でMecabにパスを通(とお)す方法(ほうほう)

スタートメニュー＞コントロールパネル＞システムとセキュリティ＞システム＞システムの詳細(しょうさい)設定(せってい)
または、
スタートメニュー＞「コンピューター」を右(みぎ)クリック＞プロパティ＞システムの詳細(しょうさい)設定(せってい)

で「システムのプロパティ」の詳細(しょうさい)設定(せってい)タブを開(ひら)きます。

システムのプロパティ、詳細(しょうさい)設定(せってい)

で、いちばん下(した)にある「環境(かんきょう)変数(へんすう)」ボタンをクリックすると、環境(かんきょう)変数(へんすう)の設定(せってい)画面(がめん)が開(ひら)きます。

環境(かんきょう)変数(へんすう)の設定(せってい)画面(がめん)（システムで使(つか)ってる変数(へんすう)が並(なら)んでます）

「システムの環境(かんきょう)変数(へんすう)」のなかから「Path」を探(さが)しだして「編集(へんしゅう)」をクリックします。

「Path」を編集(へんしゅう)します

すると、システム変数(へんすう)の編集(へんしゅう)画面(がめん)が開(ひら)きます。

システム変数(へんすう)の編集(へんしゅう)画面(がめん)

「変数(へんすう)値(ち)」にMecabの実行(じっこう)ファイル、mecab.exeが格納(かくのう)されているフォルダの絶対(ぜったい)パスを追加(ついか)します。
「変数(へんすう)値(ち)」はたくさんのプログラムへのパスが記(しる)されている長(なが)い文字(もじ)列(れつ)になっており、プログラムごとに半角(はんかく)セミコロン「;」で区切(くぎ)られています。
わかりやすいように、文字(もじ)列(れつ)の先頭(せんとう)にmecab.exeまでのパスを記(しる)しておくとよいかもしれません。

スタジオムーンリーフの環境(かんきょう)では、「C:\Program Files (x86)\MeCab\bin」を追加(ついか)しました。

区切(くぎ)り文字(もじ)であるセミコロンを忘(わす)れずに！

区切(くぎ)り文字(もじ)であるセミコロン「;」を忘(わす)れずに入力(にゅうりょく)して、「ＯＫ」をクリックすれば完了(かんりょう)です。

コマンドプロンプトを起動(きどう)して、「mecab」と入力(にゅうりょく)してみましょう。
mecabが起動(きどう)して、入力(にゅうりょく)待機(たいき)状態(じょうたい)になればちゃんとパスが通(とお)っています。
mecabから抜(ぬ)けるにはCtrl+Cです。

パスを通(とお)してコマンド送信(そうしん)できるようになりました

次回(じかい)のログは、Mecabの解析(かいせき)出力(しゅつりょく)結果(けっか)をカスタマイズする方法(ほうほう)や、辞書(じしょ)の文字(もじ)コードを変換(へんかん)する方法(ほうほう)を書(か)きたいと思(おも)います。

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