よみがな　あり｜なし

さて、ようやくMeCabがコマンドで動(うご)くようになりました。
これで他(た)のプログラムからシステムコマンドでMeCabを呼(よ)びだせます。

でも、その前(まえ)に。
WindowsOSにMeCabをインストールした理由(りゆう)を説明(せつめい)せねばなりません。

スタジオムーンリーフではウェブサーバにデータをアップする前(まえ)に、ローカルＰＣでの動作(どうさ)確認(かくにん)を必須(ひっす)としています。
サーバにアップする前(まえ)に、ローカルＰＣで見(み)た目(め)や誤字(ごじ)・脱字(だつじ)をチェックするのが主(おも)な目的(もくてき)ですが、ローカルＰＣとサーバにほぼ同一(どういつ)のシステムとデータを持(も)つことで相互(そうご)をバックアップとして扱(あつか)うことができます。いずれか一方(いっぽう)のシステムがクラッシュしたとしても残(のこ)った片方(かたほう)をバックアップにしてすみやかに復旧(ふっきゅう)できるというリスク管理(かんり)ができるというわけです。

ブログにしてもそのブログデータを、いちどローカルＰＣに対(たい)してアップデートして動作(どうさ)確認(かくにん)と表示(ひょうじ)を確認(かくにん)してからウェブサーバにデータをアップするという流(なが)れになっています。

よってよみがなデータを作(つく)るためにMeCabをインストールするのはローカルＰＣ、WindowsOSということになるわけです。

さらに。
スタジオムーンリーフがウェブ関連(かんれん)プログラムでウェブを制作(せいさく)するようになったのは１０年(ねん)ほど昔(むかし)。

そのころにはＣＭＳなんて便利(べんり)な技術(ぎじゅつ)もなく、当然(とうぜん)WordPressといったお手軽(てがる)な（？）ＣＭＳサービスもありませんでした。
そして、いまは流行(はや)りのＰＨＰも当時(とうじ)はあまり頼(たよ)りないウェブ言語(げんご)であったため、主流(しゅりゅう)ではなかったんです。

当時(とうじ)ウェブプログラムで主流(しゅりゅう)だったのは、いまでは名前(なまえ)を聞(き)くこともほとんどなく入門(にゅうもん)書(しょ)すら書店(しょてん)で見(み)かけることもなくなったPerl（パール）です。
Perlはたいへんよくできた言語(げんご)であり、文字(もじ)列(れつ)の扱(あつか)いにも強(つよ)い関数(かんすう)やモジュールも多(おお)かったことからウェブ開発(かいはつ)にうってつけでした。
Perlはだいたいのことが可能(かのう)となっており、言語(げんご)としてはほぼ完成型(かんせいけい)だったんですよ。
スタジオムーンリーフでは現在(げんざい)でもPerlでウェブ開発(かいはつ)をしています。

「PerlよりPHPやrubyの方(ほう)が処理(しょり)が早(はや)い」なんて話(はなし)も耳(みみ)にしますが、よほどの重(おも)い処理(しょり)でもしない限(かぎ)り目(め)に見(み)える差(さ)は生(しょう)じませんし、処理(しょり)時間(じかん)を短縮(たんしゅく)する方法(ほうほう)だっていくつかあります。

ウェブプログラムで処理(しょり)を重(おも)くするのは、アクセスの集中(しゅうちゅう)によるデータベースやファイルとのアクセス回数(かいすう)が多(おお)くなることと、ループ処理(しょり)の多(おお)さによるものだと言(い)っても過言(かごん)ではないでしょう。
つまり、データベースとファイルへのアクセス回数(かいすう)やループ処理(しょり)を１回(かい)でも減(へ)らすようにコードを工夫(くふう)できれば、それが処理(しょり)時間(じかん)の短縮(たんしゅく)につながるわけです。

スタジオムーンリーフがローカルＰＣとウェブサーバーとのダブルシステムを使(つか)っているのには、そんな理由(りゆう)もありまして。
ローカルＰＣはデータベースを更新(こうしん)することに特化(とっか)し、ウェブサーバーはデータベースを読(よ)みこむことに特化(とっか)してシステムの使(つか)い道(みち)をわけています。
これによりローカルＰＣでデータベースを更新(こうしん)する処理(しょり)はどんなに重(おも)くなっても処理(しょり)時間(じかん)や効率(こうりつ)に縛(しば)られずにコードを書(か)くことができるというわけです。
サーバではデータベースを読(よ)みこむ回数(かいすう)を極力(きょくりょく)減(へ)らし、処理(しょり)することに特化(とっか)しており表示(ひょうじ)にかかる時間(じかん)を短(みじか)くするよう腐心(ふしん)しています。

以上(いじょう)により、MeCabと連携(れんけい)するプログラムはPerlでご紹介(しょうかい)することになります。
いくつかPerlのコードも紹介(しょうかい)するかもしれませんが、マイナー言語(げんご)となってしまったPerlのことですから「わかんねえよ」という人(ひと)が大半(たいはん)かと思(おも)います。できるだけ解説(かいせつ)もまじえながらログを進(すす)めていきたいと思(おも)います。

コマンドプロンプトで「Perl -v」と入力(にゅうりょく)するとPerlのバージョンを確認(かくにん)できます。

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