よみがな　あり｜なし

ＧＣＰでウェブサーバ構築(こうちく)チャレンジ、２ログ目(め)です。
前回(ぜんかい)はＧＣＰのCompute Engineでインスタンスとよばれる仮想(かそう)コンピューターを構築(こうちく)したところまでやりました。今回(こんかい)はこの仮想(かそう)コンピューターにウェブサーバーをインストールして外部(がいぶ)からアクセスするところまでをやりたいと思(おも)います。

さて、ちょちょっとインターネットで検索(けんさく)してそこに書(か)かれてるコマンド送(おく)ればウェブサーバーなんてあっという間(ま)に……あれ？（疑問(ぎもん)）


あっという間(ま)に……（冷(ひ)や汗(あせ)）


あっという間(ま)に……（困惑(こんわく)）


あっという間(ま)に……（苦悩(くのう)）


できねーっ！（混乱(こんらん)）


Linux系(けい)のコンピューターには、プログラムパッケージをインストールするためのコマンドがあることは前(まえ)もって調(しら)べて知(し)っていたので、ここは簡単(かんたん)にクリアできると思(おも)ってました。

でもインストールできません。
何(なん)度(ど)やっても「そんなコマンド知(し)らないよ」というエラーが返(かえ)ってくるんです。

パニくりながら調(しら)べまくった結果(けっか)、Linux系(けい)のコンピューターにプログラムパッケージをインストールするためのコマンドには２つの流派(りゅうは)が存在(そんざい)していることが判明(はんめい)。LinuxOSにもいくつかの種類(しゅるい)があり、それによってこのコマンドも基本(きほん)的(てき)に分(わ)かれていることがわかりました。

専門(せんもん)用語(ようご)を出(だ)すなら、Debian系(けい)（Ubuntuとか）ならapt-get系(けい)のコマンドが有効(ゆうこう)で、RedHat系(けい)（FedoraとかCentOSとか）ならyum系(けい)のコマンドが有効(ゆうこう)です。

わたしは、Debian/Linuxでインスタンスを作成(さくせい)していたにもかかわらず、ずーっとyumコマンドでウェブサーバーをダウンロードしようとしていました。「そんなコマンド知(し)らないよ」といわれるハズです。


……ﾌﾞﾁｯ


そんな流派(りゅうは)とか知(し)らねーよぉ！
ちゃんと教(おし)えてよぉ！
おなじLinux系(けい)ならほとんどおなじだと思(おも)うじゃあん！
しかもプログラムパッケージのコマンドとかポピュラーなコマンドでしょお！？
どのページも「みなさんすでにご存知(ぞんじ)ですよね」みたいな書(か)き方(かた)しやがってもおお！（←いいがかりである）
いいもんいいもん、１００年間(ねんかん)不貞寝(ふてね)してやらあッ！（違(ちが)）


……ｺﾎﾝ


いいですか。

これからLinuxにはじめて触(ふ)れる人(ひと)のためにもういちど書(か)いておきます。

Linuxの種類(しゅるい)はディストリビューションなんて呼(よ)び方(かた)をしますが、Debian系(けい)とRedHat系(けい)があります。プログラムパッケージをインストールするコマンドは、Debian系(けい)（Ubuntuとか）ならapt-get系(けい)のコマンドが有効(ゆうこう)で、RedHat系(けい)（FedoraとかCentOSとか）ならyum系(けい)のコマンドが有効(ゆうこう)です。

なかにはapt-getとyum両方(りょうほう)が有効(ゆうこう)になっているディストリビューションも存在(そんざい)するようですし、あとからコマンドを追加(ついか)したりもできるようですが、混乱(こんらん)が増(ま)すばかりなのでLinuxにプログラムパッケージをインストールするコマンドは２つの流派(りゅうは)に別(わか)れているという認識(にんしき)のほうが間違(まちが)いがありません。

インターネットを検索(けんさく)するとyum系(けい)コマンドでウェブサーバー（Apache）をインストールしているページがヒットしやすいこともあり、わたしは完全(かんぜん)にネットの罠(わな)に嵌(は)められました（違(ちが)）
だけどLinux初心者(しょしんしゃ)なら仕方(しかた)ありませんよ。
ここまで調(しら)べるのにリアルで３時間(じかん)ぐらいかかりました。
みなさんはわたしのように混乱(こんらん)されませんよう。


さて。
というわけで、せっかくですからここはひとつapt-get系(けい)のコマンドでウェブサーバー（Apache）をインストールしたいと思(おも)います。

apt-get系(けい)のコマンドでプログラムパッケージをインストールするには、


sudo apt-get install （パッケージ名(めい)）


と入力(にゅうりょく)します。

sudoは、つづくコマンドを管理(かんり)者(しゃ)権限(けんげん)で実行(じっこう)させるコマンドです。
suは、super userの略(りゃく)で、super user doだからsudoとなるようですが、わたしはふつうに「須藤(すどう)さんという人(ひと)が考(かんが)えたコマンドだからsudoなのかな」とか考(かんが)えてしまって、以降(いこう)このコマンドを「須藤(すどう)さん」と呼(よ)んでいます。

ええと、こうかな……？


sudo apt-get install httpd


このコマンド、イケると思(おも)うでしょ？
だって、いろいろなサイトで「sudo yum install httpd」でインストールできるって書(か)いてあるんだもの。

しかし結果(けっか)はこのありさま。

E: package 'httpd' has no installation candidate...？

「E: package 'httpd' has no installation candidate」ってメッセージがでてインストールされず。なんかhttpdってパッケージ名(めい)ではないみたいなことを言(い)われてるような気(き)がします。

ここからまた再(さい)調査(ちょうさ)したわけですが、結論(けつろん)から言(い)いますとDebian系(けい)とRedHat系(けい)ではおなじウェブサーバー（Apache）でもパッケージ名(めい)がちがいます。RedHat系(けい)だとhttpdという名前(なまえ)でも、Debian系(けい)ではおなじ名前(なまえ)とは限(かぎ)らないそうです。


ふええん！
なんだよそれ！
獅子(しし)は我(わ)が子(こ)を千尋(せんじん)の谷(たに)に突(つ)き落(お)とすと言(い)いますが、どうやらわたしは突(つ)き落(お)とされる前(まえ)に最初(さいしょ)から谷(たに)底(そこ)にいたようです。
キツいったらないなあ……。

それでも打開(だかい)策(さく)が。
Debian系(けい)のapt-get系(けい)のコマンドで、インストール可能(かのう)なプログラムパッケージを検索(けんさく)できるコマンドがありました。そこから該当(がいとう)するプログラムパッケージの名前(なまえ)を見(み)つければいいわけです。

そのコマンドがこれ。


apt-cache search (名前(なまえ)の一部(いちぶ)。Query)

例(れい)＞
apt-cache search httpd
apt-cache search apache


「apt-cache search httpd」とか「apt-cache search apache」で検索(けんさく)すると、たくさん該当(がいとう)しますけど、そのなかでコアとなっているウェブサーバのパッケージを見(み)つけることができました。

あったー！！

ちくしょー、Debian系(けい)のウェブサーバのプログラムパッケージの名前(なまえ)はapche2っていうのかー。

はい、それでは。
落(お)ち着(つ)いてもう１回(かい)。


sudo api-get install -y apache2

install に -y オプションをつけると、インストール中(ちゅう)のY/N選択(せんたく)で自動的(じどうてき)にY選択(せんたく)してくれます（手抜(てぬ)きっていうなー）

入力(にゅうりょく)してEnterすると、インストールがはじまりました！　ヤッター！

インストール処理(しょり)には数(すう)分(ふん)かかりました。
インストール後(ご)、


dpkg -l

インストール済(ず)みのプログラムパッケージリストを表示(ひょうじ)するapi-get系(けい)のコマンド


を入力(にゅうりょく)してapacheがインストールされているか確認(かくにん)できます。

たしかapache2がインストールされたようです

LinuxOSでプログラムパッケージをインストールすると、関連(かんれん)のコマンドも一緒(いっしょ)に追加(ついか)されます。apache2をインストールした場合(ばあい)は、apache2を起動(きどう)したり、終了(しゅうりょう)するためのコマンドがそれに当(あ)たります。


apacheを起動(きどう)するコマンド
sudo apachectl start


apacheを終了(しゅうりょう)するコマンド
sudo apachectl stop


apacheを起動(きどう)すれば、とりあえず外部(がいぶ)からHTTPアクセスできるハズ。
やってみましょう！

apacheを起動(きどう)して……

apacheを起動(きどう)して、ブラウザにインスタンスの外部(がいぶ)ＩＰアドレスを入力(にゅうりょく)すればいいはずだよな……（ドメインも未(み)取得(しゅとく)のためＩＰアドレスアクセスです）

パンパカパーン！

ファンファーレでも鳴(な)らしてやりたいですよ。
これがApacheがデフォルトで持(も)っているindex.htmlです。

ためしに、apacheを終了(しゅうりょう)してから再度(さいど)アクセスすると、

お。ちゃんと接続(せつぞく)できないっていわれますね。ブラウザはOperaですよ～

これでApacheが動作(どうさ)していることが確認(かくにん)できました。

以上(いじょう)でウェブサーバのインストールは終了(しゅうりょう)です。
でもApacheはまだデフォルトのままですから、いろいろ設定(せってい)をカスタマイズする必要(ひつよう)があります。大(おお)まかな設定(せってい)についてはブログでもお伝(つた)えするかもしれませんが、細(こま)かな設定(せってい)については後々(あとあと)コッソリやることになると思(おも)います。

次回(じかい)のログからは、できればこのコンピューターに対(たい)してファイルをＦＴＰできるようになりたいです。ん？　そうなるとインスタンスにＦＴＰサーバをインストールしなきゃならないのかナ？（そんなレベル）

千尋(せんじん)の谷(たに)底(そこ)は思(おも)ったより深(ふか)いようです……（笑(わら)）


今回(こんかい)のログではいろいろDebian/Linux系(けい)のコマンドが登場(とうじょう)したのでまとめておきます。


#sudo
うしろにつづくコマンドをその都度(つど)管理(かんり)者(しゃ)権限(けんげん)で実行(じっこう)（大事(だいじ)！）


# apt-get install [package]
パッケージのインストール／更新(こうしん)　installに-yオプションでY/NのY自動(じどう)選択(せんたく)

# apt-get update
パッケージリストの更新(こうしん)

# apt-get upgrade
インストールされているパッケージの更新(こうしん)

# apt-get dist-upgrade
インストールされているカーネル／ディストリビューションの更新(こうしん)

# dpkg -l [packcage]
インストールされているパッケージの一覧(いちらん)

# apt-cache search [query]
パッケージの検索(けんさく)

# apt-cache policy [query]
パッケージの検索(けんさく)（インストール可能(かのう)なバージョンの表示(ひょうじ)）

# apt-cache madison [query]
パッケージの検索(けんさく)（インストール可能(かのう)なバージョンの一覧(いちらん)）

# apt-get remove [package]
パッケージの削除(さくじょ)

# apt-get autoremove
使(つか)ってないパッケージの削除(さくじょ)

# apt-get purge [package]
設定(せってい)ファイルをふくむパッケージの削除(さくじょ)

# apt-get clean
アーカイブファイルの削除(さくじょ)

# apt-get autoclean
使(つか)ってないパッケージのアーカイブファイルの削除(さくじょ)


# apachectl start
Apacheを起動(きどう)

# apachectl stop
Apacheを終了(しゅうりょう)


また、yum系(けい)とapt-get系(けい)の違(ちが)いについて詳細(しょうさい)に紹介(しょうかい)しているブログページがありましたので、そちらへのリンクも。

yum（rpm）と apt-get の対応(たいおう)表(ひょう)
http://yoshifumi.hateblo.jp/entry/20080506/p1

≫ NEXT_LOG ＧＣＰでウェブサーバ構築(こうちく)チャレンジ・３【面倒(めんどう)くさがり屋(や)のススメ】(12 photos)

≪ PREV_LOG ＧＣＰでウェブサーバ構築(こうちく)チャレンジ・１【はじまりのはじまり】(14 photos)