よみがな　あり｜なし

わたしには、現在(げんざい)１歳(さい)半(はん)になる姪(めい)っ子(こ)がおります。
元気(げんき)にすくすく育(そだ)っているようで、名実(めいじつ)ともにおじちゃんとなってしまったわたしもどんな人(ひと)に成長(せいちょう)していくのか、とても楽(たの)しみにしています。

いっぽうで。
「パソコンが仕事(しごと)道具(どうぐ)です」と言(い)ってはばからないわたしの趣味(しゅみ)のひとつに「ゲーム」があります。「いつか姪(めい)っ子(こ)にこのゲームをやって欲(ほ)しいな」と願(ねが)っているゲームソフトをゲーム機(き)ごと保管(ほかん)していたりします。

しかしながら、わたしよりうえの世代(せだい)にはコンピューターゲームを忌(い)み嫌(きら)う世代(せだい)がいることもたしかです。コンピューターゲームを「子(こ)どもがやるもの・野蛮(やばん)で低俗(ていぞく)で恥(は)ずかしいもの」と勝手(かって)に思(おも)い込(こ)んでいる世代(せだい)がいます。わたしが子(こ)どものころは、コンピューターゲームは親(おや)に隠(かく)れてコソコソとプレイするものでした。だって見(み)つかったら「いい加減(かげん)にしなさい！　宿題(しゅくだい)終(お)わったの！？」と「ゲームやめろ、宿題(しゅくだい)しろ」のダブル雷(かみなり)が落(お)ちることが確実(かくじつ)だったからです。わたしの親(おや)の世代(せだい)は、コンピューターゲームを学校(がっこう)や勉強(べんきょう)の敵(てき)みたいに考(かんが)えている親(おや)がほとんどでした。

例(れい)に漏(も)れず、わたしの両親(りょうしん)もそのきらいがあります。ひょっとしたら姪(めい)っ子(こ)の両親(りょうしん)もそうかもしれません。つまり、ひそかに「いつか姪(めい)っ子(こ)にこのゲームをやって欲(ほ)しいな」と思(おも)っているわたしは、姪(めい)っ子(こ)にそのゲームをさせようと思(おも)ったら、すくなくともわたしの両親(りょうしん)と姪(めい)っ子(こ)の両親(りょうしん)に対(たい)して説得(せっとく)という「世代(せだい)間(かん)闘争(とうそう)」に勝利(しょうり)せねばならないのです。

「世代(せだい)間(かん)闘争(とうそう)」といいましたが、わたしと同(おな)じぐらいの世代(せだい)の人(ひと)はこの言葉(ことば)以外(いがい)に適切(てきせつ)な表現(ひょうげん)が見当(みあ)たらないと頷(うなず)くはずです。

わたしはアラフォー世代(せだい)です。わたしを中心(ちゅうしん)とした３～４年(ねん)の世代(せだい)はとても興味深(きょうみぶか)い世代(せだい)で、コンピューターゲームの黎明(れいめい)期(き)の洗礼(せんれい)をみごとに浴(あ)びてきた世代(せだい)です。「インベーダー」に代表(だいひょう)されるアーケードゲームの洗礼(せんれい)ではなく、ゲームウォッチからコンシューマーゲーム（据(す)え置(お)き型(がた)家庭(かてい)用(よう)ゲーム機(き)と一連(いちれん)のゲームソフト群(ぐん)）の流(なが)れで家庭(かてい)にゲーム機(き)が入(はい)ってきた世代(せだい)のど真(ま)ん中(なか)にあたる世代(せだい)です。

以降(いこう)、わたしの世代(せだい)を境界(きょうかい)線(せん)にして「アナログ世代(せだい)」と「デジタル世代(せだい)」がみごとに色分(いろわ)けされました。

わたしを中心(ちゅうしん)とした３～４年(ねん)の世代(せだい)は境界(きょうかい)線(せん)。アナログ世代(せだい)とデジタル世代(せだい)の両方(りょうほう)の世代(せだい)間(かん)ギャップがぶつかる最前線(さいぜんせん)です。携帯(けいたい)電話(でんわ)が使(つか)える人(ひと)と使(つか)えない人(ひと)、パソコンが使(つか)える人(ひと)と使(つか)えない人(ひと)、スマホが使(つか)える人(ひと)と使(つか)えない人(ひと)の世代(せだい)間(かん)ギャップがモザイク模様(もよう)となっている境界(きょうかい)線(せん)です。その軋轢(あつれき)としわ寄(よ)せがぐっと寄(よ)っているのもわたしの世代(せだい)あたりです。

世代(せだい)間(かん)ギャップがいたるところで散見(さんけん)される世代(せだい)。
それはすなわち、なにかにつけて激(はげ)しい「世代(せだい)間(かん)闘争(とうそう)」が繰(く)り広(ひろ)げられる最前線(さいぜんせん)です。
学校(がっこう)でも、家庭(かてい)でも、会社(かいしゃ)でも。

コンピューターゲームもおなじで、コンピューターゲームに否定(ひてい)的(てき)な世代(せだい)と肯定(こうてい)的(てき)な世代(せだい)がぶつかるのも、わたしと同(おな)じぐらいの世代(せだい)が境界(きょうかい)線(せん)・最前線(さいぜんせん)です。

わたしはコンピューターゲームを否定(ひてい)しません。
ゲームのなかにはたしかに野蛮(やばん)で低俗(ていぞく)で恥(は)ずかしいゲームや、射幸(しゃこう)心(しん)を煽(あお)る中毒(ちゅうどく)性(せい)のあるゲームも存在(そんざい)します。でも、それは物語(ものがたり)や小説(しょうせつ)や映画(えいが)も同(おな)じこと。したがってコンピューターゲームにも人(ひと)を感動(かんどう)させ情緒(じょうちょ)的(てき)に深(ふか)い経験(けいけん)をさせてくれる「名作(めいさく)」と呼(よ)ぶにふさわしい作品(さくひん)が存在(そんざい)します。

説得(せっとく)という世代(せだい)間(かん)闘争(とうそう)に勝利(しょうり)せねばならないわたしは、説得(せっとく)材料(ざいりょう)としてわたしが個人(こじん)的(てき)に「いつか姪(めい)っ子(こ)にこのゲームをやって欲(ほ)しいな」と思(おも)っているゲームをブログという形(かたち)を借(か)りて記録(きろく)に残(のこ)すことにしました。

つまり、「姪(めい)っ子(こ)にプレイしてほしいゲーム」シリーズは姪(めい)っ子(こ)に宛(あ)てたものでありますが、実態(じったい)はコンピューターゲームを「子(こ)どもがやるもの・野蛮(やばん)で低俗(ていぞく)で恥(は)ずかしいもの」と勝手(かって)に思(おも)い込(こ)んでいる世代(せだい)へ向(む)けたメッセージがふくまれます。

「姪(めい)っ子(こ)にプレイしてほしいゲーム」シリーズは、コンピューターゲームを知(し)っている人(ひと)向(む)けではなく、コンピューターゲームを知(し)らない人(ひと)向(む)けのブログシリーズとなります。

ゲームの紹介(しょうかい)は次回(じかい)からとして、今回(こんかい)のログは前書(まえが)き（イントロダクション）です。
だからシリーズ回(かい)をしめす数字(すうじ)も０（ゼロ）としました。

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