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Sunday,May 21
10センチの攻防【DIY】 (16 photos)
さてお立会い。
今回のログはDIYです。
長さ10センチのカーテンレールとステンレス棒を使って、ある物を作ります。
「なにができるのかな?」と考えながら読み進めるとおもしろいかも。
【1】
さて、まずはメインのパーツ。
長さ10センチのカーテンレールとステンレス棒です。
長さ10センチのカーテンレールとステンレス棒
カーテンレールはインテリアの通販をしている会社を通してカーテンレールのメーカーから購入しました。
ちなみに、カーテンレールは最低50センチからの1センチ単位でしか販売していないとのこと。そこで、予備用もふくめて60センチのカーテンレールを購入して、金鋸で10センチに切りました。金鋸で切ることが前提であったことと、後の工程を考えてカーテンレールの材質は加工のしやすいアルミとしました。
ステンレス棒は直径2.5ミリ。丸棒であること、直径が2.5ミリであることが条件です。丸棒の材質は丈夫なステンレスにしました。鉄だとサビが怖かったし、アルミだと柔らかい気がしたからです。
しかし、直径2.5ミリのステンレス棒はなかなか見つかりません。ホームセンターで売ってる丸棒も直径3ミリからでした。探して見つけたのは、焼き鳥(蒲焼?)用の串。材質がステンレスで直径2.5ミリだったんです。カーテンレールとおなじく金鋸でガリガリやって10センチに切りました。
【2】
まずはステンレス棒に両端にゴムキャップを装着します。
使ったのは「端末保護キャップ(2.5ミリ用)」。
端末保護キャップ
装着するとこんな感じ
「なんのためにこんなことを?」とお思いかもしれませんが、これが後々役立つと目論んでの工程です。最後までお読みくだされば目論見どおりだったことがわかります。
【3】
つぎに、カーテンレールの加工です。
まずは金属加工用のドリルを用意して……。
金属加工用のドリルはホームセンターなどで売ってます
線を引いて、穴をあけたい位置に印をつけます。この時点で見えてる穴は購入時に開いていた穴です。
線を引くのに適していると思うのは意外と市販の油性ボールペンでした
ごにょごにょやって穴をあけます。
あけた穴の数は8つです。穴の直径は3ミリ。
直径3ミリの穴を8つあけました
【4】
カーテンレールに部品を装着します。
装着する部品は「天井フック×4」「3mmネジ×8」「3mmワッシャー×8」「3mmナット×8」。これらの部品はすべてホームセンターで買えます。
すべての部品を装着するとこんな感じ。部品らしくなりました
ちょっとおもしろいのは、天井フックを逆さまに装着しているところ?
カーテンレールのなか。ネジとワッシャーで固定してます
【5】
そして、これもホームセンターで購入しました。
S字の形をした金具、通称「Sカン」を装着します。
天井フックにSカン金具をつけます
そしてステンレス棒をSカン金具に通せば、これがほぼ完成形です。
ほぼ完成形
ほぼ意図した通りにできたので、ちょっと感動しました。
【6】タネあかし
そろそろタネあかしを。
じつは、我が家のカーテンレールにちょっとした問題がありまして。
写真をごらん頂くとわかるように、レールの両端がバシッと天井に固定されていて、さらにフタがされてまして。
普通のカーテンならなんてことありませんけど、なにを血迷ったか「ロールスクリーンをつけたい!」という欲望にとりつかれてしまったわたし。
ニトリの通販ならカーテンレールに装着できるロールスクリーンが買えるという話を耳にしたものの、説明を詳しく見るとロールスクリーンを固定する金具をカーテンレールの端っこから挿しいれる必要があるとのこと。普通のカーテンレールなら、レールの両端はレールキャップという部品がかぶさっているだけなので取り外しは簡単です。
しかし、我が家はカーテンレールの両端がビタッとフタされています。ロールスクリーンを固定する金具をカーテンレールのなかに入れるのは不可能に思えました。
我が家のカーテンレールは天井固定で両端がビタッとフタされてる
あきらめずによくよく説明を読むと、ロールスクリーンはガッチリ固定するよりも水平に保つことが肝要であると解釈できました。つまり、「ロールスクリーンを固定する金具を水平に2ヶ所確保できればいい」わけです。
「ロールスクリーンを固定する金具はカーテンレールに入るように作られてる」
↓
「固定する金具を使うのは2ヶ所」
↓
「固定する金具を入れるための短いカーテンレールを2つ用意して、いまあるカーテンレールにぶら下げることができれば、水平は保てるのでは?」
↓
「カーテンレールに短いカーテンレールをぶら下げる部品、作れないかな?」
こんな思考の流れでした。
カーテンレールに固定する金具をつけた
カーテンレールのカーテンランナーにステンレス棒を通す
カーテンランナーはぐるぐる回るので、丸棒ならこういう形に通ります。
カーテンランナーの穴は、物にもよりますが我が家の場合は横幅3ミリ、縦幅4ミリの穴が開いています。直径が2.5ミリの丸棒にした理由はランナーの穴のサイズを考慮したためです。
さらに丸棒の長さを10センチにしたのは、複数のランナーを使用してロールスクリーンの重量を分散して支えるためです。端末保護キャップはランナーが外れないようにする「滑り止め」の作用を狙っていました。
【7】完成
Sカン金具に通してロールスクリーンを装着して完成です。
完成!!
ギリギリ見えてこれぐらい。
ロールスクリーンを装着すると、今回作成した部分は隠れてしまってほとんど見えません。
【8】使用感
ためしにロールスクリーンを出し入れしてみたところ、特に不具合はなさそうです。
1ヶ所につき6つ、合計12個のカーテンランナーで重量を支えているので安定感もあります。
丸棒が支点になっているので「スクリーンを出し入れするときに前後にぶらぶらする」というのが問題点といえば問題点ですが、スクリーンの出し入れを気持ちゆっくりていねいにすれば、ぶらつきもじゅうぶん許容範囲内。
とりえあずの使用感としては「大成功!」といいたいです。
【9】オマケ
最後のオマケに今回のDIYの設計図をお見せします。
設計図<その1>
これが設計図の1枚目。
これが最終稿です。
ものすごくテキトーです。
自分だけがわかればいいんです。
設計図<その2>
設計図2枚目。
数字を入れたもの。
全長は10センチ、両端から5ミリぐらいは余裕を持たせよう、中心にある幅24ミリは固定金具のサイズ。せいぜい天井フックが固定金具にかぶらないようにしよう、ぐらいのニュアンスです。
逆さまですが天井フックのイメージ図(天井フックの取り付け方としては正位置ですが)を描いてます。固定金具の下に付くのが、ロールスクリーンを固定するための「ブラケット」と呼ばれる部品ということもメモ。
これを持ってホームセンターで天井フックやSカン金具、ネジやナット、ワッシャーといった部品を買いました。
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