よみがな　あり｜なし

ＧＣＰでウェブサーバ構築(こうちく)チャレンジ、３ログ目(め)です。
前回(ぜんかい)はＧＣＰにウェブサーバー（Apache）をインストールして、外部(がいぶ)からのブラウザアクセスでinde.htmlが表示(ひょうじ)されることを確認(かくにん)したところまででした。

今回(こんかい)は、いざＦＴＰサーバーを……と考(かんが)えていたんですが、その前(まえ)に。

ＧＣＰのインスタンスに接続(せつぞく)するのに、いちいちブラウザを立(た)ち上(あ)げて→Goole Cloud Platformにアクセスして→ログインして→Compute Engineメニューに移動(いどう)して→インスタンスのＳＳＨをクリックして……。

という回(まわ)りくどい手順(てじゅん)を踏(ふ)むのがだんだん面倒(めんどうくさ)くさくなってきました。

そんな面倒(めんどう)くさがり屋(や)さんのために、ＧＣＰではGoogle Cloud SDKというモノを無料(むりょう)で配布(はいふ)しています。Google Cloud SDKはコマンドラインインターフェース。コマンドラインからＧＣＰを操作(そうさ)するためのgcloudコマンドなどを使(つか)えるようにして、ブラウザを経由(けいゆ)せずともＧＣＰのサービスを利用(りよう)できるようにするというものです。

Windowsの場合(ばあい)は、コマンドプロンプトからＧＣＰに直接(ちょくせつ)アクセスしてサービスが使(つか)えるようになります。

どれだけ便利(べんり)かは使(つか)ってみないことにはわからないので、とにかくインストールしてみることにしました。

無料(むりょう)だし！（←食(く)いつくところはそこではない）


Google Cloud SDK
https://cloud.google.com/sdk/

Google Cloud SDKのトップページ

Google Cloud SDKでは、クライアントの環境(かんきょう)別(べつ)にLinux用(よう)、DebianおよびUbuntu用(よう)、MacOS用(よう)、Windos用(よう)が配布(はいふ)されています。Windows用(よう)が欲(ほ)しいので、Windows用(よう)のページにアクセスします。

Google Cloud SDK／Windows用(よう)のページ

あーよかった日本語(にほんご)（笑(わら)）
ＧＣＰのサービスの進化(しんか)にあわせて、Google Cloud SDKも仕様(しよう)などがちょこちょこ変更(へんこう)されているようです。gcloudコマンドのなかにはbeta系(けい)という開発(かいはつ)中(ちゅう)のため動作(どうさ)保障(ほしょう)の対象(たいしょう)外(がい)となっているコマンドも存在(そんざい)します。

ＧＣＰの限(かぎ)られたサービスだけ使(つか)えればいいスタジオムーンリーフにはおそらく無縁(むえん)だと思(おも)いますが、ページの下(した)のほうにはコマンドのリファレンス（英語(えいご)）も掲載(けいさい)されているので、そちらを見(み)たほうがいいと思(おも)います。

《今回(こんかい)のログは２０１６年(ねん)１１月(がつ)９日(ここのか)時点(じてん)におけるGoogle Cloud SDKの仕様(しよう)です》

さてさて、クイックスタートに書(か)かれているとおりにインストールしてみましょうか。

インストール自体(じたい)はスクリーンショットを撮(と)る間(ま)もなくサクサク進(すす)みました。
まあ、ほかのソフトをインストールする要領(ようりょう)と一緒(いっしょ)です。

インストールが完了(かんりょう)すると、デフォルトの状態(じょうたい)だとコマンドプロンプトが起動(きどう)、gcloud init　というＳＤＫの初期(しょき)化(か)処理(しょり)が自動的(じどうてき)に実行(じっこう)され、


To continue, you must log in. Would you like to log in (Y/n)? Y


でとまります。

「Y」を入力(にゅうりょく)すると、ブラウザが起動(きどう)してGoogleアカウントのログイン画面(がめん)が表示(ひょうじ)されます。ログインすると、Google Cloud SDKのアクセス権限(けんげん)の許可(きょか)画面(がめん)へ。

Google Cloud SDKのアクセス権限(けんげん)の許可(きょか)画面(がめん)

「許可(きょか)」をクリックします。

認証(にんしょう)完了(かんりょう)画面(がめん)

認証(にんしょう)が完了(かんりょう)すると、こんな画面(がめん)に移動(いどう)し、その背後(はいご)でこんどはデフォルトのゾーンを選択(せんたく)してくださいというところでとまります。インスタンスを登録(とうろく)しているゾーンを選択(せんたく)しておきました。


gcloud has now been configured!
You can use [gcloud config] to change more gcloud settings.

このメッセージが表示(ひょうじ)されれば初期(しょき)化(か)終了(しゅうりょう)です。


これで終(お)わりです。
え、ホント？

よし、やってみよう。

ねんのためGoolgeアカウントからログアウトして、コマンドプロンプトを立(た)ち上(あ)げなおして、


gcloud help

リファレンスを表示(ひょうじ)するコマンド


と入力(にゅうりょく)してみます。

おおっ、動(うご)いた！

おおっ、動(うご)きましたね。

ではでは。
ブラウザを経由(けいゆ)しないでインスタンスにＳＳＨで接続(せつぞく)するところまでやってみます。


gcloud compute instances list

GCPのCompute Engineに登録(とうろく)されているインスタンスのリストを表示(ひょうじ)させるコマンド

gcloud compute instances list

おおっ！
これは紛(まぎ)れもなくＧＣＰに作成(さくせい)したインスタンス！
STATUS が TERMINATED になっているのは停止中(ていしちゅう)ってことですよね。
このインスタンスを起動(きどう)させるには……こうかな？


gcloud compute instances start [INSTANCE_NAME]

GCPのCompute Engineに登録(とうろく)されているインスタンスを起動(きどう)させるコマンド

Updatedごにゃごにゃ……

ん…なんか出(で)たけど意味(いみ)がわからん。
これで動(うご)いたのか？

もう一度(いちど) list で見(み)れば STATUS に変化(へんか)があるはずだよね。

STATUS は……おおっ、RUNNING になってる！

STATUS が RUNNING になってますね。
どうやら起動(きどう)できたようです。

そしてここからさらに、ＳＳＨで接続(せつぞく)できるハズだよね。


gcloud compute ssh [INSTANCE_NAME]

GCPのCompute Engineに登録(とうろく)されているインスタンスにＳＳＨ接続(せつぞく)するコマンド

ああっ！　なんかいろいろWARNINGが出(で)ちゃった

なんかいろいろ警告(けいこく)文(ぶん)が出(で)て止(と)められた。
なんとなしに見(み)ると「ＳＳＨキー（暗号(あんごう)鍵(かぎ)）が見当(みあ)たらないけどどうする？」と聞(き)いているらしいです。
そうか、やっぱり暗号(あんごう)鍵(かぎ)がないと無理(むり)か。

んん？
「Do you want to continue (Y/n)?」ってなんだろう、続行(ぞっこう)できるのか？
ためしに続行(ぞっこう)してみよう、ダメもとで。「Y」と。

ああっ、なんか動(うご)いた。
どうやらGoogle Cloud SDK内(ない)にＳＳＨキーを生成(せいせい)する機能(きのう)が内包(ないほう)されており、自動(じどう)で暗号(あんごう)鍵(かぎ)を生成(せいせい)しているようです。

しばらくすると、また(y/n)選択(せんたく)でとまりました。

なにこれー？

「ＳＳＨキー生成(せいせい)しました。接続(せつぞく)先(さき)は正(ただ)しいですか？」という内容(ないよう)だと思(おも)います。
ssh-rsaの行(ぎょう)に書(か)かれている意味(いみ)不明(ふめい)の文字(もじ)列(れつ)が、その名(な)もfinger print（指紋(しもん)）とよばれるＳＳＨで接続(せつぞく)するサーバを識別(しきべつ)するために使(つか)われる文字(もじ)列(れつ)になっているようです。
問答(もんどう)無用(むよう)で「y」を入力(にゅうりょく)。

すると、面白(おもしろ)いことに別(べつ)画面(がめん)が起動(きどう)してブラウザ経由(けいゆ)でＳＳＨ接続(せつぞく)したときの画面(がめん)が表示(ひょうじ)されました！

思(おも)わず入力(にゅうりょく)するPerl -v

おおっ！　つながった！
なんてラクチンな。

ＳＳＨキーは一度(いちど)生成(せいせい)すればあとはずっと有効(ゆうこう)です。


gcloud compute ssh [INSTANCE_NAME]


しかし、このコマンド表記(ひょうき)だとＳＳＨ接続(せつぞく)は確立(かくりつ)されますが、WARNING　がでました。
パソコンのユーザー名(めい)と、ＧＣＰ上(じょう)のユーザー名(めい)が異(こと)なるという警告(けいこく)です。
WARNINGを出(だ)さずにＳＳＨ接続(せつぞく)するためには、ユーザー名(めい)を付記(ふき)する必要(ひつよう)があるようです。


gcloud compute ssh [USER_NAME]@[INSTANCE_NAME]

[USER_NAME]は、ＧＣＰでＳＳＨ接続(せつぞく)したときに表示(ひょうじ)されるユーザー名(めい)。

一(いち)番(ばん)上(じょう)のように入力(にゅうりょく)するとWARNINGが。「ローカルとユーザー名(めい)が違(ちが)うけど？？」みたいな内容(ないよう)。ならばときっちりユーザー名(めい)を付記(ふき)するとWARNINGなし

さて、今回(こんかい)はGCPにGoogle Cloud SDKを導入(どうにゅう)しました。
Compute Engineサービスを利用(りよう)するするためによく使(つか)うgcloudコマンドをまとめておきます。



gcloud help [COMMAND]
リファレンスを表示(ひょうじ)するコマンド。うしろにコマンドを付記(ふき)することで絞(しぼ)り込(こ)みができますが、ブラウザのリファレンスを見(み)たほうが早(はや)いです。

gcloud compute instances list
インスタンスをリスト表示(ひょうじ)して状態(じょうたい)を把握(はあく)できるコマンド

gcloud compute instances start [INSTANCE_NAME]
インスタンスを起動(きどう)するコマンド

gcloud compute instances stop [INSTANCE_NAME]
インスタンスを停止(ていし)するコマンド

gcloud compute ssh [INSTANCE_NAME]
インスタンスにＳＳＨ接続(せつぞく)するコマンド（簡易(かんい)版(ばん)）
ローカルとのusername不一致(ふいっち)でWARNINGがでるかも

gcloud compute ssh [USER_NAME]@[INSTANCE_NAME]
インスタンスにＳＳＨ接続(せつぞく)するコマンド。
WARNING出(で)ませんでした。

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